a sight for sore eyes

Draw the Line (1977年)/Aerosmith

ロスタイムの失点でW杯出場を逃した「ドーハの悲劇」から30年
奇しくも当時のメンバー森保が監督となり
挑んだカタール・ワールドカップでしたが
スペイン、ドイツと同じ「死の組」となったこともあってか
開幕前までは少々あきらめムードの世評でした

ところが、前後半で大きくスタイルを変える森保戦術がぴたりとハマり
大方の予想を覆し、初戦で強豪ドイツを撃破
以降、ネットもTVもサッカーの話題一色に
続くコスタリカ戦を落とし、崖っぷち状態になるも
スペイン戦は、エンド・ラインぎりぎり三苫のクロスからの決勝ゴールで快勝
堂々、E組の1位で決勝トーナメントに進出しました

ご紹介のアルバムはライン繋がりで選定
前作RocksでブレイクしたAerosmithの1977年作Draw the Lineですが
ジャケットは、サッカーのラインと違って曲線の線画
歌詞も少々卑猥なものが多くて
日本代表とちょっとイメージ違うけど
サウンドはご機嫌なハードロックなので
景気づけには丁度いいかも

さて、ごぞんじの通り、クロアチアとはPK戦の末に敗れ
残念ながらベスト8の壁をやぶることは叶わなかったのですが
見事下馬評を覆した彼らへは賛辞を送りたいと思う気持ちでいっぱいです
何より、後々まで語り継がれるであろう悲劇と歓喜の差を分けた執念の1mm
寝不足で目がしょぼしょぼにはなりましたが
その目撃者の一人となれたことに感謝の念が絶えません

ブラタモリ

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Lennon Legend (1997年) / John Lennon

ニュースやスポーツ以外は、地上波TVを見ることが少なくなりましたが
それでも毎週楽しみにしている番組が、いくつかあります
中でも、お気に入りは、土曜夜、NHKのブラタモリ
2009年からスタートした長寿番組です

念のため内容を説明しておきますが
あのタモリさんが、全国各地を、女性アナと散策し
その地の歴史や地域特性を解き明かす番組ということになります

よくある、ご当地自慢、観光案内番組と思われるかもしれませんが
ところがどっこい、エンタメ路線をキープしつつも
地質学にまで踏み込んで深掘りしていく独自路線で
大変アカデミックな仕上がりとなっています

大抵、案内人の一人が地質学の研究者なのですが
そこは博学なタモリさん、専門用語を駆使して互角にわたりあい
予期せぬ展開に、逆に案内人の方がドギマギし、女性アナは置いてきぼり
というのが、お約束のパターンとなっています

さて、いつものアルバム紹介ですが
やはり、サングラス繋がりがよろしいかと
となると、ミッシェル・ポルナレフ、レオン・ラッセル、スティービー・ワンダー等々
候補者は数限りなくありますが
私的には、John Lennonにお願いしたいところです
ソロ作「心の壁 愛の橋」の裏ジャケのサングラス姿がおちゃめで好きなのですが
ここは、よりタモリ的色合いの、ベスト盤Lennon Legendがよろしいかと

話は再びブラタモリに
意外とニッチでマニアックなこの番組ですが
なんと、2017年に日本地質学会表彰を受賞したとか
以下、学会ホームページにある受賞理由の一部を抜粋・引用

「タモリ氏の地理・地質好きというキャラクターに負う面も大きいが,それ以上に,訪問地や番組構成,解説する専門家などを決定する番組スタッフの地理・地質の重要性の理解がこの番組を成功に導いていると考えられる。そしてこの番組が地質学の普及に貢献しているのは明らかである。」

実は、私も番組に触発されて、いくつか地学に関する本を買ってるので
そのうち、物・ローグで紹介したいなと思っています

Woodwork

Birds of Prey (1983年) / Godley & Creme

年明け頃から、CDブレーヤーの音飛びが酷くなりました
保証書を引っ張り出すと、ちょうど30年前の1992年
新規購入を決意したのですが
世界的な電子部品不足のため、発注機種の納品は9月末になるとのこと

この間を利用して、周辺機器のメンテナンスを行うことにしました
まずは、アンプ
こちらは、8年ぶり3回目のオーバーホール
7月22日に納品完了

続いて、アナログ・プレーヤー
こちらはメーカー廃業のため
以前CDプレーヤー修理をお願いした所に、診ていただくことにしました
ところが、エンジニアの方がコロナに感染したとのメールを受信
高熱が出たものの、無事回復され、9月23日に納品となりました

最後の詰めは、レコード針
SHURE Ultra 500の代替針を発注すべく、JICO社のホームページを散策してびっくり
針を固定するカンチレバーの素材が
従前のボロンやルビーに加えて
木製2種類(カマツカと黒柿)が追加されていました
迷ったあげく、結局、いつものボロン製で注文

さて、今回ご紹介のアルバムは
Godley & Cremeの1983年作Birds of Prey
Side2の2曲目がWoodworkということでの選択です
音も歌詞も、10CC直系の英国ひねくれデジタル・ポップ
Phil Manzaneraとの絡みもあって、当時、彼らの動向を気にかけ追っていました

さて、話は再びオーディオに
木製カンチレバーとは驚きですが
振動系の鉄則は、硬くて軽くて適度な内部損失なので
確かに木材というのは正解なのかも
とにもかくにも、音質追求に偏執狂的な執念を見せるメーカー姿勢に驚嘆です

と言いつつ、SMチックな女王様のジャケットを見ていると
古い機種を度重なるオーバーホールで使い倒す
私の方こそ偏執狂的なのかもと
思いに耽っているところです

Welcome to The Big Red Machine

Wish You Were Here (1975)/Pink Floyd

大瀬良、九里、森下、床田に加えて、期待の遠藤、玉村といった
盤石とまでは言えないものの、結構、強力な先発陣を擁し
スタート・ダッシュに成功した我らがカープでした

しかしながら、ゴールデン・ウイークあたりから、徐々に失速し
交流戦では、お約束の泥沼連敗地獄
秋山加入のサプライズだけでは、立て直すことができず
その後も波に乗り切れずズルズル

今年のカープの強みは、ローテ6枚を揃えることに成功した点にあったのだけど
中継陣への不安からか、先発投手を引っ張ったあげくに
回の途中で、ランナーを残して降板
ピンチで若手が被弾し失点という悪い展開が繰り返されました

極めつけは、8月の床田投手の骨折
ギリギリまでCS進出の可能性もあったのですが
結局、66勝74敗で5位に終わることに
最終戦で、監督の辞意が表明されました

後任については、東出コーチの内部昇格、オリックスの水本コーチ
緒方元監督の復帰などの噂が飛び交いましたが
蓋を開けたら、皆さんご存知のとおりで
ファンの間に根強い、新井待望論に応える形となりました

というわけで、今回のご紹介のアルバムは
Pink Floydの1975年作、Wish You Were Here
ジャケットには、炎に包まれる男性
前作が大ヒットしたThe Dark Side of the Moonということもあってか
地味と評されることも多かったように記憶していますが
個人的には、冷え冷えとした空気感が大好きで、そんな論評に反発していました
ここでのギルモアのギター・リフは
後続のプログレ・バンドのアルバムで、ちょくちょく本歌取りされてますので
やっぱり人気作のひとつということで良いのかなと思います

さて、話は再びカープの監督人事
新井氏といえば、センス・才能よりも、努力と猛練習で成績を伸ばし続けた選手でした
早くも、ネットでは、「若手を鍛え直して」
なんて、意見が見受けられますが
まさか、若手の一軍キャンプ合流の条件が、護摩行参加なんてことはないですよね
コロナならともかく、火傷で戦線離脱なんて笑えんぞ
冗談はさておき、人気と成績回復のために切り札を切ったわけですから
球団はサポートに徹して、新監督の意向を尊重してあげてほしいものです
新体制で若手をレベル・アップし、Big Red Machineの再現、切に希望します

予期せぬ展開

One Size Fits All(1975年)/Frank Zappa and The Mothers of Invention

今、この記事をご覧の方は、ご存知かと思いますが
いろいろと思うところがあって
Siteのコンテンツを見直し・再編した上で、WordPressに移行させました
旧Siteは、トップベージのみをサーバー上に残置
その他のhtmlファイルは、感慨に浸りつつも、全て削除したところです

思い返せば、Siteを立ち上げた頃は低速のダイアルアップ接続
Webでの大きなサイズの画像使用はマナー違反といった雰囲気が強かったように記憶しています
年月を経る中で、高速ネット回線が普及、ディスプレイは液晶の大型化と低廉化が進み
私のサイトで使用するレコードのジャケット写真も徐々に大型化していきました
実のところ、年代ごとに3つの画像サイズが混在している状況です
WordPressへの移行にあたり、その解消もしたかったのですが
再スキャンの手間を考えると気力が萎えてしまい、見送り決定

というわけで、今回ご紹介のアルバムはFrank Zappa
画像サイズの話題にちなんで、1975年の人気作One Size Fits All
ギターの上手さは言わずもがなですが
変態的で大胆にリスナーの予想を裏切る曲展開に脱帽です

話は再び、私のSiteの件に
先日、とある古いネットのお知り合いから
WordPressの方にLinkを変更したよとメールをいただきました
先方の該当ページを覗いてみて驚いたのですが
私の新サイトが「スマートフォン対応」とコメントされていました

スマホを持たない旧人類の私なもので、あわてて長男のiPhoneを拝借
どうやらWordPressの機能により、スマホの小さな画面でも
適宜、レイアウトや画像サイズが最適化され表示されるようでした

課題としていた、画像サイズの統一は見送りとなりましたが
Zappaを聴きつつ、この度の予期せぬ展開に
ちょっとばかり感動している私です

Bad Habit

Greenslade (1973)/Greenslade

夕食の準備ですが、音楽聴き聴きやってます
実は、これまで何回か触れた我が家のAU光TV
YouTubeアプリも入っていて
こちらを利用し、「ながら」リスニングしています

ただ、洋楽となると私の好みが偏っているので
アプリまかせの選曲だとストレスがたまる羽目に
紆余曲折を経て、もっぱらJ-POPかアニソンの毎日です

米津玄師や髭男の新曲もいいのですが
一押しは、SEKAI NO OWARI

皆さん、ダンスがBuzzってるアレだよねって反応かと思いますが
キッチンに向かうと、背後にある居間のTV画面は見えないもので
私が食いついたのは…
オルガン !
調理の手を止め、思わず居間のTVに駆け寄りました
奇抜なダンスに二度びっくり

というわけで、今回はオルガンをテーマに、音盤を選定
これぞ、オルガン・ロックという一枚をご紹介しようと意気込んだのですが
あれも、これもと考えが定まりません
そもそも私ごときがオルガンを語ろうものなら
並み居るプログレッシャーの諸先輩方から
レッドカードをくらいそうです

いくつか取り出した音盤を前に途方にくれる私ですが
ふと、一枚のジャケットに目をやると
そこには、腕をくねらすHabit Dance by Roger Dean
しかも、最終曲のタイトルがSundance

というわけで、自信を持ってGreensladeの1stを
Dave Greenslade、Dave Lawsonのツイン・キーボードでギターレスの構成
オルガン・ロックの中でも人気の一作です

さて、話は再び、最近の音楽鑑賞について
長引くコロナ禍で、なかなか真剣に音楽に対峙できず
冒頭記載のとおり、「ながら」リスニングでお茶を濁していましたが
Bad Habitは終わりにして
もう一度、しっかり聴き直そうと、眼前の名盤達に誓った私でした

Influencer

Joy of a Toy (1969)/Kevin Ayers

いろいろあって、4月から主夫生活を送っています
午前の時間帯は、弁当づくり、洗濯、掃除、買い物といったルーティンの仕事が続き
結構、慌ただしく過ぎていくだけで
残念ながら、正直、あまり楽しいとは言えない状況です
一方、昼食を終えると、晩御飯の支度時までは
無為に非生産的な時間を過ごしているところです

以前も書きましたが、もっぱら海外ドラマを見たりして暇をつぶしてますが
最近は、とあるユーチューバーの動画配信を楽しみにしています
男性脱サラ若者3人組ユニット、Kevin’s English Roomです

今や、すっかり有名になった彼らですが
念のため、動画内容について説明しておきますが
ネイティブスピーカーであるKevinさんから見た
日本とアメリカの言語感覚や文化等の違いについて
大学のアカペラ・サークル以来の友人である
やまちゃん、かけちゃんとともに、コミカルに語り合うもので
おかたい語学講座とは一線を画したエンタメ路線でまとめています

とにかく、3人のキャラがしっかり立っていて
話がリズミカルに展開し、少しも飽きさせません
先に、「楽しみ」と書きましたが、「嵌った」と言っていいでしょう

さて、今回ご紹介のアルバムですが
Kevinつながりで選定しました
私の音楽嗜好からピンときた方もあろうかと思いますが
英国プログレ黎明期の雄としてシーンに大きな影響を与えたSoft Machine
その主要メンバーのひとり、Kevin Ayers、1969年のソロ作品です
アルバム・タイトルは、Joy of a Toyと楽しげですが
歌物曲では、その歌詞世界は狂気に満ち
インスト曲は、サイケなジャズ・ロックしており
一筋縄ではいきません

話は再びKER
改めて、私なりに「嵌った」原因を考察してみたのですが
話の面白さはさることながら
良く笑う彼ら三人の楽しげな表情がとても魅力的であり
何よりその笑顔を見て、勵され、癒されている私がいるのかなと
思い至っているところです

仕事が楽しいなんて羨ましい限りですが
起業にあたっての覚悟、番組づくりのための努力
いずれも、並々ならぬものがあっての今かと推察します
私も、彼らを見習って、いいかげんな毎日の過ごし方を反省し
主夫のプロを目指そうかと
思いをあらたにしたところです ←3日で断念 !

The Story of i(1976)/Patrick Moraz

今月10日のAppleの発表が注目を集めました
そう、iPodの販売終了です
既にminiとかnanoといった機種も消え
iPod touchが最後の牙城となっていましたが
ここに来て、その歴史に幕を下ろすこととなりました

シンプルなデザイン
ジョグダイアルを使った軽快な操作性
デジタル時代のウォークマンとして
まさにAppleらしい革新的な製品として市場を席巻したことが
鮮やかに思い出されます

というわけで、今回ご紹介のアルバムは
“i”にちなんで、The Story of i
Relayer期のYesのキーボードプレーヤーとしても知られる
Patrick Morazのソロ作品ですが
プログレというよりは、フュージュン寄りで
iPodの操作性のごとく軽快な音調…
なのですが、正直に言えば、私的には苦手なタイプだったりします

さて、話は再びipodに
Appleとしては、今後は、音楽プレーヤーとしては
iPhoneやApple Watchで、ということなのでしょうが
元祖のWALKMANが、ハイレゾ対応の高級機を中心に
積極展開していることを思うと、やはり、今回のディスコン
寂しさが募ります

感慨に浸りつつ
休眠中のiPodを取り出し充電してみたところ
液晶ディスプレイにドット落ちがみられたものの
無事に動作をいたしました
こうして原稿も書き上げましたので
せめてサイトの更新作業は
iPodに入った昔の音楽を聴きながらやりますか(哀

Perfect Game

Three of a Perfect Pair(1984)/King Crimson

前回の記事の掲載日を見てみるとなんと2020年
もう2年も放置状態のこのコーナー
ようやくキーボードに向かいましたが
はてさて何を書いたものか

緊迫を増す国際情勢を語るには能力不足
話題の某牛丼チェーン店の案件は
あまりに阿呆らしくて気力が湧きません
というわけで
無難なところでスポーツネタで行かせていただきます

何を取り上げるか分かりますよね?
そう、「令和の怪物」こと千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手の偉業達成の件です
前回の完全試合が、巨人の槙原投手と言いますので
かれこれ30年近く前のこと←広島戦だったのでよく覚えています

スポーツニュースを梯子してみましたが
160キロ超えの豪速球に
鋭いフォークボール
制球も完璧
解説者の方が興奮気味でした

さて、ご紹介するアルバムですが
Perfectがつくタイトルと言えばやはりこれ
King Crimsonの1984年作Three of a Perfect Pair
この時期のKing Crimsonは、人により評価が分かれるところですが
私は結構好きでして、当時、Live Videoも購入しました
修行僧のような面持ちのFripp卿と
感性で弾きまくるAdrian Belewの対比が気に入ってました

MLB関係者も注目したという佐々木朗希投手の完全試合ですが
話はここで終わらず
翌週の登板でも9回は後続投手に託すも
8回までパーフェクトを継続
いやはやまるで漫画の世界です
どうやら深夜のスポーツニュースを追いかけて
Sleeplessな毎日が続きそうです(笑