I can see your power transformer from here

スキャン 1
I can see your house from here(1994)/John Scofield and Pat Metheny

音楽好きでオーディオにも関心がある私ですが
ネットでちょっと気になるニュースを目にしました
とある日本人オーディオマニアに関する記事です
超高級オーディオ機器をお持ちのその方
趣味が高じて約1万ドルをかけて庭に「マイ電柱」を敷設したのだそうです
曰く「電気は血液みたいなものだから,そこが悪いと体すべてがよくなくなってしまう。
どんな高級な機器を使っても血液部分で駄目だとどうしようもない。」とのこと
何やらオカルトチックな説明ですが
取材記者は,米ロチェスター大学教授のコメントとして
隣家の家電製品による電気的干渉の低減効果を紹介しています
文系人間の私には,「マイ電柱」の効果の程について語る資格はありませんが
以前,こちらに書いたように,電源絡みの音質劣化に悩まされたことがあったので
この記事,興味深く読ませていただきました
さて,御紹介のアルバムは,スーパーギタリストの2人
John ScofieldとPat Methenyの1994年作
I can see your house from hereです
ジャケの古びた感じの電柱
それにオーバーラップする荒野が,遠いうらぶれた世界を思わせ印象的です
対して,マニア氏の電柱ですが
コンクリート製,高さ12メートル,専用トランス装備と,豪華な造りのようです
このニュース,関心があると書いておいて何ですが
独身時代に購入したCDプレーヤーの更新さえままならない状況でして
結局,遠い世界のお話にしか思えなかったというのが本音でしょう

She’s not there

01-vanillafudge
You Keep Me Hanging On(1967)/Vanilla Fudge

夏の全国高校野球大会大分県代表の大分高校が
甲子園練習で女子マネージャーがノックの補助を行ったところ
グランドから退場を命じられたそうです
大会規程では,グランドには女性は立てないのだとか
元陸上400mハードル・オリンピック代表の為末大氏が,高野連の対応に対して
「世の中と最もずれている競技になりつつある」とツイートするなど
ネットでも話題になりましたが,御存知でしたか?
この件に関して,私が思ったことを2点ばかり述べさせてもらいます。
まず,この規程ですが,善意に解釈すれば,おそらく安全配慮が目的と推察されます
選手や大会関係者,観客を含めて,安全対策のために
何らかの規制や制約を設けるのは,ありうることと理解します
しかし,女性であること「だけ」を理由とした制限には
どう斟酌しても,合理性があるとは考えられません
こうした規程を定めること自体に疑問を抱かない
高野連関係者の時代錯誤ぶりにあきれるばかりです
もう一点ですが,高野連なる団体の持っている「安全配慮」そのものに対する視点のズレ具合です
過密な日程で大会を運営しているため,決勝に進出するチームの投手は
短期間のうちに何百球も投球する結果となります
これまで,どれだけの投手が怪我や故障に泣いたことでしょう
こうした本質的な部分に対する「安全配慮」は放置されているのに対して
ノッカーにボールを手渡す女性マネージャーには過剰とも思える「安全配慮」を行う…
この何ともズレた対応ぶりには,苦笑するしかありません
アルバムは,アメリカのバンドVanilla Fudgeの1st
音の方はプログレ一歩前,オルガンが凶暴なサイケロックです
Side1の3曲目が,She’s not there
オリジナルは,もちろんThe Zombiesですが
私の世代では,Santanaのカヴァーの方が馴染みがあります
スポーツに関する嘆かわしい話題と言えば
ロシアのドーピング問題が思い起こされますが
もしも国際的に配信されたら,こちらのニュースも
ずいぶんと叩かれかねない酷い話ではないかと思っていますが,いかがでしょう?