Who’s Who

Camelの主要在籍者を簡単にご紹介します。
あくまでCamel寄りでの説明なので、個人全般の業績については、Wikipedia等でご確認ください。
なお、オリジナル・メンバーについては、History、Related Albumsのベージも、併せてお読みください。

Andrew Latimer
ギター、フルート担当
1949年5月17日生まれ
Peter Bardens, Doug Ferguson, Andy Wardとともに、Camelのオリジナル・メンバーで、現在もなお在籍している唯一のオリジナル・メンバーにして、Camelのリーダー。
Camelの前身バンドであるBrew時代からの参加である。
ライブ・アルバムPressure Points, Live in Concertを1984年に発表後、Camelを解散するが、その後、アメリカに移住し、独立プロ Camel Productionsを設立する。Camelを再結成し、アルバム製作、ツアー等の活動を再開した。
骨髄移植手術を受け、活動を休止した時期もあったが、無事回復し、今なお活動を続けている。
音楽的なバックボーンは、ブルーズ・ロックとHank Marvinである。
泣きのギターと叙情的で英国ロックの正統的な曲展開が持ち味だ。
Doug Ferguson
ベース担当
1946年4月6日生まれ
Andrew Latimer, Peter Bardens, Andy Wardとともに、Camelのオリジナル・メンバーのひとりで、Camelの前身バンドであるBrew時代からの参加である。
Camelには、1977年まで在籍し、スタジオ作品では、1stからMoonmadnessまで関与している。
音楽面のリーダーはAndrew LatimerとPeter Bardensであったが、マネジメント面ではDougが中心的存在であった。
脱退の原因は、テクニカル指向のAndy Wardとの衝突のようである。
Camel脱退後は、Headwaiterというバンドに参加するも、やがて音楽活動を中止し、不動産業に転身した。
Andy Ward
ドラム,パーカッション担当
1952年9月28日生まれ
Andrew Latimer, Peter Bardens, Doug Fergusonとともに、Camelのオリジナル・メンバーのひとりで、Camelの前身バンドであるBrew時代からの参加である。
Camelには、1982年まで在籍し、スタジオ作品では、1stからNude (1981年作)まで関与している。
躁鬱病とアルコール・ホリックから自殺未遂し、5ヶ月入院し、脱退に至った。その後、一時期、Marillionのツアーに参加(1983年)したが、こちらも、まもなく脱退し、メジャーな音楽活動は伝えられなくなる。
80年代末頃から、Richard Sinclairらと活動を再開し、90年代中盤には、Peter BardensらとバンドMirageを結成しライブ盤を発表した。
Mirageはすぐに分裂しWardは脱退するが、サイケ・ロック・バンドBevis Frond (1994-2003年在籍)では、本格的なバンド活動を見せてくれた。
現在は、セミリタイア状態と伝えられている。
Peter Bardens
キーボード担当
1944年6月19日生まれ(2002年1月22日肺癌により死去)
Andrew Latimer, Doug Ferguson, Andy Wardとともに、キャメルのオリジナル・メンバーのひとりである。
Camelには、1978年まで在籍し、スタジオ作品では、1stからBreathless (1978年作)まで関与している。
Andrew Latimerとともに、作曲面でバンドの中心役を担った。
キャメル脱退後のアルバムでは、The Single Factor (1982年作)で、1曲ゲスト参加している。また、ライブ盤であるPressure Points, Live in Concert (1984年作)では、終盤にゲスト参加して演奏に加わっているのを見ることができる。
キャメル参加前から、英国ロック界の有名ミュージシャンとして活躍しており、その交友範囲は、Mick Fleetwood, Peter Green, Van Morrison, Rod Stewart, Steve Ellis等と幅広い。
Mel Collins
サックス担当
1947年9月5日生まれ
King Crimsonでの活動などで有名なサックス・プレーヤーだ。
セッション・ミュージシャンとして、多数の有名ミュージシャンのアルバム、ツアーに参加している。
もともと、Mel Collinsは、Guildfordを拠点としていたPhillip Goodhand-Taitのバンド、The Stormsville Shakers(後のCircus)に参加していたことから、Camelのメンバーとは顔なじみであったようである。
Camelのアルバムへの関わりは、Rain Dances (1977年作)へのゲスト参加が最初であるが、実際には、その前のツアーからCamelに帯同していたらしい。次作のBreathless  (1978年作)で、正式メンバーとなる。
同時期に参加していたRichard Sinclairとともに、この時期のCamelの音楽性をファンキーな方向へと牽引したが、続くアルバムI Can See Your House from Here (1979年作)以降は、再びゲスト参加となったようである。
1984年発表のライブ盤Pressure Points, Live in Concertでもゲスト参加しており、Camelのバンド・ヒストリーを綴ったDVD、Curriculum Vetae付属のブックレットには、1976-1985年までCamelに関わったと記載されている。
Richard Sinclair
ベース担当
1948年6月6日生まれ
CaravanやHatfield and the Northなどの活動で有名な、カンタベリー・シーンを代表する名ベーシスト、ボーカリストだ。
Doug Fergusonの後任のベーシストとして、1977年から1978年の間、正式メンバーとしてCamelに参加した。
スタジオ作品への参加は、Rain Dances (1977年作)とBreathless (1978年作)の2枚のみだが、それまでのCamelに無かった美声とジャジーな音楽性から、多くのファンに強い印象を残した。
1980年代末頃から90年代はじめには、Andy Wardともセッション活動等をしていた。
Dave Sinclair
キーボード担当
1947年11月24日生まれ
CaravanやMatching Moleなどの活動で有名な、カンタベリー・シーンを代表するキーボード・プレーヤーのひとり。
アルバムBreathless (1978年作)を最後に脱退したPeter Bardensの後を受け、Breathless Tour (1978〜1979年)に参加した。
この時のCamelには、Andrew Latimer (g), Andy Ward (dr), Mel Collins (sax)のほか、元Caravan組のRichard Sinclair (b), Jan Sherhaas (key), Dave Sinclair (key)の3人が揃うこととなった。
Dave Sinclairの参加は、あくまで、ツアーのサポートではあったようだが、1979年の初来日時のメンバーであり、ファンには、思いで深いプレーヤーのひとりである。
なお、1994年には、バンドMirageに参加し、Peter Bardens、Andy Wradらとともにステージをこなした。
現在は、日本に拠点を置き、音楽活動を続けている。
Jan Sherhaas
キーボード担当
1948年3月11日生まれ
Gary Moore Band、Caravanなどの活動で知られるキーボード・プレーヤーだ。
アルバムBreathless (1978年作)を最後に脱退したPeter Bardensの後を受け、Breathless TourからCamelに参加した。
スタジオ・アルバムでは、I Can See Your House from Here (1979年作)、Nude (1981年作)の2作品に関与した。
曲づくりにも参加しており、アルバムI Can See Your House from Hereでは、Your Love Is Stranger Than Mine, Hymn to Her, Neon Magicの3曲に、アルバムNudeでは,Capturedに、彼の名前がクレジットされている。
Colin Bass
ベース担当
1951年5月4日生まれ
Richard Sinclairの後任のベーシストとして、1979年のアルバムI Can See Your House from HereからCamelに参加した。
一時期不参加の期間もあったが、Camelの主要メンバーとして現在に至っている。
プログレッシプ・ロック、ワールド・ミュージック等の分野でのバンドあるいはソロ活動、その他、プロデュース業、ディスク・ジョッキーなど、幅広い活躍を見せている。
また、1980年代ワールド・ミュージックのパイオニア的バンドとして知られる3 Mustaphas 3 のメンバー、Sabah Habas Mustaphaの正体はColin Bassその人である。
2008年には、なんとDenis Clementと共にブルーズ・ギタリストのPrince Robinsonとトリオ編成でアーを実施した。
Kit Watkins
キーボード担当
1953年11月20日 アメリカ・ヴァージニア生まれ
アメリカのプログレッシブ・ロック・バンド Happy The Manでの活動で知られるキーボード・プレーヤー。
Camel脱退後はソロに転身し、現在も活発にアルバムを発表している。
Duncan Mackay
キーボード担当
1950年7月26日生まれ
Cockney Rebel、10ccなどでの活動で知られるキーボード・プレーヤー。
10ccでのアルバムBloody Tourists (1978年作)、Look Hear (1980年作)に参加の後、CamelのアルバムNude (1981年作)でプレイした。
David Paton
ボーカル、ベース担当
1949年10月29日生まれ
1960年代から音楽活動を始め、初期のBay City Rollersにも参加していたらしい。
メジャーなバンド活動は、Billy Lyall、Ian Bairnson、Stuart Toshらと1974年に結成したPilotからとなる。
Pilotの解散後、80年代には、Alan Parsons Projectに参加するなどしていた。その後も様々なアーティストと共演している。
Camelとは、アルバムNude (1981年作)のレコーディングが、アビーロード・スタジオで行われた際に、知り合ったようである。
Camelのアルバムには、次作のThe Single Factor (1982年作)、Stationary Traveller (1984年作)、更には、再結成Camelでも、Dust and Dreams (1991年作)、Harbour of Tears (1996年作)に参加している。
Chris Rainbow
ボーカル、キーボード担当
1946年11月18日生まれ(2015年2月22日死去)
1970年代は歌手として活動していた。
80年代には、Alan Parsons Projectに参加。
Camelとは、アルバムNude (1981年作)のレコーディングがアビーロード・スタジオで行われた際に縁ができたようである。
Camelのアルバムには、次作のThe Single Factor (1982年作)、続くStationary Traveller (1984年作)、ライブアルバムでは、Pressure Points, Live in Concert (1984年作)、On the Road 1982に参加している。
Stuart Tosh
ドラム担当
1947年9月26日生まれ
David Paton、Billy Lyall、Ian Bairnsonらとともに、1974年にPilotを結成。
また、1977年から80年代はじめは10ccに参加していた。
Camelでは、1982年の10th Anniversary Tourに参加した。
オフィシャル・ブートレグ・シリーズのOn the Road 1982で、彼のドラミングを聴くことができる。
Ton Scherpenzeel
キーボード担当
オランダ出身、1952年8月6日生まれ
名前は、トン・スケルペンツェルと読むらしいが、この発音が苦手なAndrew Latimerはトン・シャーペンジールと言っているとのこと。
オランダの老舗シンフォニック・ロック・バンドKayakのリーダー、キーボード・プレイヤー、メイン・コンポーザーとして知られる。80年代はじめにKayakが解散し、その後、Europe(もちろんスウェーデ ンの同名HRバンドとは異なる)などを経て、Camelに加入した。
Camelのスタジオ作品では、Stationary Traveller (1984年作)、Dust and Dreams (1991年作)、Rajaz (1999年作)に名を列ねている。また、Pressure Points, Live in Concert (1984年作)にも参加しており、当時の彼の貴重なプレイ姿を映像で見る事ができる。
現在、Kayakは再結成され、アルバムの発表が続いているが、Andrew Latimerとの交流は続いており、2003年のCamelのFarewell Tourで、Guy LeBlancの奥さんが入院しツアーの中止が危ぶまれた際には、Ton Scherpenzeelが代役をこなしてくれた。
ちなみに無類の飛行機嫌いと伝えられており、Farewell Tourのアメリカ公演の方は、Tom Brislinが代役を務めた。
Paul Burgess
ドラム担当
1950年9月28日生まれ
10ccのツアー・サポート・メンバーとして知られる。(一時期正式メンバーであった。)
その他、Jethro Tull、Magna Cartaなど多数のバンドのツアーに参加した。
Camelのアルバムでは、Stationary Traveller (1984年作)、Dust and Dreams (1991年作)に参加した。
1992年のCamelのツアーにも参加し、メンバーとして来日をしている。
Mickey Simmonds
キーボード担当
1959年1月31日生まれ
Camelには、ツアーでは1992年のDust and Dreams Tourに、アルバム作品ではHarbour of Tears (1996年作)に参加している。
Mike Oldfield、Fishをはじめ多数のミュージシャンとの共演で知られるが、近年では、ソロ作品、The Shape of Rain (1995年作)、The Seven Colours of Emptiness (2009年作)を発表している。
Foss Patterson
キーボード担当
1955年7月19日生まれ
Fishをはじめ多数のミュージシャンとの共演で知らせれている。
Camelには、1997年のHarbour of Tears Tourに参加しており、この時の様子は、DVD作品のComing of Ageに収録されている。
近年では、Donnie Munroとの活動が伝えられている。
Dave Stewart
ドラム担当
1972年1月27日生まれ
ドラム・ショップを経営するほか、Fish、Donnie Munroなどとの活動で知られるドラマー。ちなみに、カンタベリー・シーンで有名な、キーボーディストとは別人である。
Camelには、ツアーでは、1997年のHarbour of Tears Tourに、アルバム作品ではRajaz (1999年作)に参加している。
そのほか、Camel関連では、Colin Bassのソロ作An outcast of the islands (1999年作)にも参加している。
Guy LeBlanc
キーボード担当
1960年10月16日生まれ(2015年4月27日死去)、カナダ生まれ
カナダのプログレッシブ・ロック・バンド Nathan Mahlのリーダーで、ソロ作品も発表している。
Camelには、2000年のY2K Tourから参加している。同ツアーの様子は,ライブ・アルバムThe Paris Collectionに収録されているが、ここでは咽を痛めたAndrew Latimerに代わってボーカルもとっている。
スタジオ作品では、2002年のA Nod and  a Wink、2013年の再録版The Snow Gooseに参加している。
なお、A Nod and  a Winkでは、8曲中3曲において作曲に関与している。(ボーナストラックを含む。)
Denis Clement
ドラム担当
1971年7月5日生まれ,カナダ生まれ
CamelのY2K TourのメンバーとなるはずだったClive Bunker (元Jethro Tull)の不参加に伴い、急遽Guy LeBlancがカナダから招聘したドラマーだが、現在まで、アルバム、ツアーにおいて、Camelのドラムを担ってくれている。
DVD作品のCurriculum Vitae付属のブックレットによれば、参加バンドとして、Tokyo Rose、Stone Soul Picnic、Steve Groves Trio、Spyral Jonesが記載されている。プログレ畑のドラマーではないらしく、それまでCamelは聴いたことがなかったらしい。
2008年には、なんと、Colin Bassと共にブルーズ・ギタリストのPrince Robinsonとトリオ編成でツアーを実施した。
Pete Jones
1980年10月6日生まれ
キーボード、ギター、サックス、クラリネットなどを演奏し、ソロ・プロジェクトTiger Moth Talesで活動する全盲のマルチ・ミュージシャン。
2016年のJapan TourからCamelの活動に参加しており、ボーカルも聞かせてくれている。